産後から始まった腰痛の原因とは?
症例報告
産後から始まる腰痛に悩む20代女性
出産するまでは腰痛に事は無かったという女性。妊娠中もそこまでの痛みは無かったが産後に
強い痛みに悩まされることとなる。それ以前は肩こり程度、怪我や通院歴は無い
検査
下半身、腰から下の動きや骨盤の動きが悪くなっていた。上半身や腕も抱っこの影響か緊張が強かった。
問診から帝王切開をしていると言う事が分かる
お腹を横に切っている傷があるとのこと
筋力検査で調べても力が落ちるのがわかった。
(おそらくこれが一番の原因かと思われる)
治療
初回 いつも通り初回は全体の動きを上げて回復量を増加させるのと
患者さんの体の状態を把握するため刺激量を調整して施術。
施術後は客観的に骨盤の動きは増して自身も少し楽になったとおっしゃっていた。
2回目 3日後に来院されたが、結構戻りが早かった。そのため詰めて来院するようペースを伝えた。
6回目 体の戻りはあまりなくなり大まかな動きはついて来ていた。
痛みも半分ほどにはなっていたが前かがみなどの可動痛はあった。
7回目 信頼関係も構築できてきたため、問題の一つである帝王切開の傷を直接施術することにした。
見てみると横に15センチほどの傷があった。
筋力検査と皮膚の歪みをみて傷の引きつりを直していった。
実際これだけで腰の痛みも更に緩和した。
9回目 傷の治療をいれてから痛みも1割ほどになり可動痛も消失した。
やはり原因はお腹の傷にあり、これが皮膚を引っ張り腰にまで影響していたようだ。
産後から急な痛みであり、お腹も切っているということであれば
高い確率でお腹の傷が影響していたりする場合がある。
現在 その後2回ほどで痛みは無くなったが、子育て中の姿勢から肩や腰に負担がかかることもありメンテナンスも兼ねて通院中。
今回も姿勢よりも傷という直接的な原因が腰に影響していた一例です。
手術後すぐではなくても数年後に痛みや違和感が他の場所に出ることは多々あります。
気になる症状ありましたら一度ご相談ください。