上がらない肩が上がるようになった!その原因とは・・・
症例報告
腕が上がらない 63歳男性。
■主訴
数年前から腕が突然上がらなくなる。整形外科へ行くも特に問題は見当たらず
50肩の診断。動かしたり温めたりを続けていたが変化が感じられずに来院。
■検査
肩は屈曲進展外転3方向動きが悪い。特に伸展時には痛みが強く出る。
背中や骨盤の動きも悪く治癒力が落ちているのが見て取れた。
問診時に7年前胃がんで、胃を切除していると分かる。念のためお腹の傷をTLすると反応があった。
ここも関連していることが分かる。
■調整
初回 初めは体の好転反応も考え、体力(循環)を上げる事を考える。
初回で背骨などが少し動きが付く。
2回目 やはり戻りが早かった。しばらくは安定するまで筋膜を利用して循環を上げることに専念する。
1ヶ月 ようやく来た時点で全体が動くようになって来た。 ここから傷の治療に入る。
2ヶ月 傷の治療をすると腕の動きが増すのが見て取れた。その他の反応点(脚なども)見ながら動きをつけていく。
3ヶ月(15回) 前の動きはだいぶ良くなってきた。傷の引っかかりもだいぶ良くなっている。
4ヶ月 後ろも動きが付いて来て良い状態。
6ヶ月 外転が120度を超え始める、そのほかの動きは大方良い
7ヶ月(35回) 屈曲伸展は問題無くなった。頭の歪みも検出されたので頭骸骨の動きも見ていく。
■現在
9ヶ月目 後10度ほど外転が残るが痛みはほぼ良くなった。
傷が体に及ぼす影響は思っている以上に大きい。
このように50肩の診断で傷が引っ張っているのが原因だったということは結構あることなのです。
なかなか治らない症状がありましたら、一度ご相談ください。