何が違うの?!痛い外反母趾と痛くない外反母趾徹底解析
あなたの外反母趾はどんな症状がありますか?重度の変形?足の痛み?
人によって症状や変形の重さはさまざまですが、痛みの伴う外反母趾は普段の生活にも影響がでてくるので辛いですよね。
痛みのある外反母趾と痛みのない外反母趾、一体何が違うのでしょう。
外反母趾
外反母趾とは本来まっすぐであるはずの足の親指が人差し指の方向にくの字に曲がってしまうことです。
症状の重さは親指の曲がり方の角度で基準があり
・20度以下 軽度
・40度未満 中度
・40度以上 重度
このように基準があります。
ですが、そんなに角度はひどくないのに痛かったり、左右の外反母趾で同じくらいの曲がり方なのに片方だけが痛かったり・・・。私は軽症のはずなのに、なんで??と不思議に思いますよね。
親指の変形がひどくても痛みがまったくない方もいます。
その違いはどこか、それは「足の硬さ」にあります。
外反母趾の原因
その前に原因について少しおさらいしましょう。
外反母趾の原因は足の筋肉の弱まりから始まります。
移動手段が豊富になり歩く機会が減った上に、ずっと靴で守られた状態で歩くために足底の筋肉はどんどん弱化し足の形がくずれていきます。
筋肉が弱るんだったら足はやわらかくなるのでは?と思いますよね。
確かに外反母趾になる原因の主な始まりは筋肉の弱化。
ですが痛みの原因は弱化した部分ではなく、「弱化したところを庇って頑張りすぎたところ」にあります。
筋肉周りには「筋膜」という膜があり、くもの巣の様な形をしておいて全身タイツのように体中を包んでいます。
筋肉の弱化や体のバランスが崩れたところをかばって負担がかかった場所の筋膜はひきつったりねじれたりします。その部分が硬くなり痛みの元となるんですね。
なぜ硬くなる?
健康でゆがみのない状態の筋肉は適度なハリがありと弾力があります。
ではどのようにこの状態を保っているのでしょう。その秘密は血液にあります。
筋肉やその他の細胞が回復するための栄養は血液に乗せられて送られます。
そして疲労物質や老廃物などの不要なものもまた血液に乗せて処理するための適切な場所へと送られていきます。
このサイクルが滞りなく行われている状態が健康で歪みのない状態で、全身の筋肉をバランスよく使い、筋肉が伸び縮みすることで血液を流すためのポンプの働きをして成り立っています。
ですが、
・どこかの筋肉が弱まり他の筋肉がそれをカバーして負担がかかりっぱなし
・.同じ姿勢で使う筋肉が一定、もしくは使わない筋肉がある
この様に偏りがあると伸び縮みしない筋肉が存在しポンプの役割も果たせなくなるので血液を体中に運べなくなってきます。
血液がいき辛くなった場所は回復できず、老廃物も処理できなくなり弾力を失い硬くなってしまいます。
痛みと硬さのつながりは?
硬くなった場所はなぜ痛みがでるのでしょう。
例えば車を運転していて事故に合うと体を守る為にエアバックが作動しますよね。
エアバックがクッションの役割となって体にかかる衝撃を和らげてくれます。
ですがエアバックがないともろに衝撃をくらってしまいますよね?
それが硬くなってしまうと、エアバックのない状態になってしまうので衝撃が体に伝わってしまい痛みを感じるんですね。
予防法は?
外反母趾をこれ以上悪化させない、もしくは痛みの出ないように予防するには?
・弱化した筋肉は鍛える
・硬くなった筋肉はしっかりほぐす
足の甲の骨と骨の間の筋肉はよくほぐしやわらかくなるようにマッサージしましょう。
また、足底の筋肉が弱ることで足の指に力が入らず変形の原因となるので指を1本1本動かす練習で鍛えるといいですね。
痛みがなければ放っといても大丈夫?
足に痛みがないからと油断してはいけません。
外反母趾で足が変形しているということは、足底の筋肉が弱りバランスが不安定になっている状態。
足でバランスをとれなくなると、上半身でカバーしようとするのでしらない間に全体的な歪みが起こり、肩コリや腰痛などの原因にもなっている可能性があります。
まとめ
同じ外反母趾でも痛みが起こるものとそうじゃないもの、その2つの違いはお分かり頂けたでしょうか?
体のバランスが崩れ、負担がかかりすぎたり使わない筋肉があることで血液の流れが悪くなります。
すると筋肉が硬くなってしまい衝撃を吸収するクッションの役割を果たせなくなり、歩いたり運動をすると痛みがでてしまいます。
今、痛みがないとしても体のバランスは崩れいつ痛みや不調が起きてもおかしくない状態には変わりありません。手遅れになってしまう前に予防していきましょう♪