5分で分かる。デスクワークにつきまとうむくみの原因と骨盤の歪みの関係
仕事中、ずっと同じ姿勢でいるとだんだん足が浮腫んできますよね?
くつしたの跡がつくくらいならまだまだ序の口、ひどい時はパンパンになりすぎて痛いくらい(>_<)朝に楽々はけてた靴が夕方に入らない!?なんて方もいるのでは・・・?
敵は知らないと倒せない!ということで、まずはむくみとは・・・を掘り下げていきますね。
「むくみ 原因編」スタートです!
間質液
人間の体内中の約70%が水分でできていることはTVや雑誌などでなんとなく聞いたことがありますよね?
その体内中の水分のうち3分の1は細胞の外にあって、これを「間質液」とよびます。
いきなり間質液なんていわれてもなんじゃそりゃって感じですが、これなしではむくみは語れません。
少しだけ体のしくみについて・・・。酸素やたんぱく質など、生きていく上で必要な栄養は、血液の循環によって動脈に乗り体中に行き渡り細胞へ吸収され静脈で老廃物などを回収していますよね。
ですが実は血管から細胞に渡るまでに一度毛細血管から細胞と細胞の間へと染み出てから細胞に吸収されています。栄養素を送るために毛細血管から染み出た体液、これが「間質液」です。
むくみのしくみ
栄養を血液に乗せ動脈を通り、染み出たこの間質液は
① 細胞に酸素や栄養素を与えて
② 二酸化炭素や老廃物を受け取り
静脈やリンパ管で再吸収され心臓へ戻りこれを繰り返しながら体内を循環し続けています。
「動脈を通り毛細血管から染み出た」水分量と「静脈へ再吸収される」水分量は同じで、間質液は常に一定であるはずなんですが、循環がうまくいかず染み出る水分量が多すぎたり、再吸収がうまく行かなかったりバランスがくずれる事で行き場の無くなった水分が細胞と細胞の間に溜まってしまいます。この状態が「むくみ」です。
一旦むくんでしまうと、本来の間質液の2つの役割も上手くいかなくなり、むくみが慢性化しやすくなるのでやっかいですね。
原因
浮腫みが起こる原因でもっとも多いのが立ちっぱなし・座りっぱなしなど長時間同じ姿勢で居続けたり、体が冷えることによる循環不順です。
血液などの循環は心臓の働きだけではなく動くことによる筋肉の収縮によって成り立ってる部分も大きいので、運動不足や同一姿勢の人になりやすく、デスクワークで座りっぱなしの人に多いのもこの為といえます。
◎塩分・たんぱく質の取りすぎ
塩分やたんぱく質には水分を蓄えようとする性質がありますので摂り過ぎてしまうと血中に余分な水分が溜まってしまいます。
余計な水分を含んだままだと循環が上手くいかなくなってしまうので、「余分な水分は間質液として細胞と細胞の間に出してしまえ!!」と。こうして間質液の排出と再吸収のバランスがくずれていきます。
ほかにもビタミンやミネラル不足、女性の場合は生理前や妊娠中にホルモンの影響でむくみやすくなり、もしくは病気や服用中の薬によって起こるむくみもあるので見極めも大事です。
骨盤
下半身、特にふくらはぎがむくみやすいのはなぜでしょう。
それは骨盤のゆがみと循環との密接な関係にあります。
骨盤は体を支える中心核として、また内蔵を受け止める器としての働きがあります。
この骨盤にゆがみが起こることで体にどんな変化があると思いますか?
◎内臓の機能が低下する
内臓を受け止めている骨盤が歪むと、骨盤の上に存在する内臓もゆがみの影響を受けて下がったり重たくなったりして機能が下がっていきます。内臓は体内の水分調整や循環を担っているのでその機能が下がるとどうなるかは、安易に想像ができますね。
◎血管を圧迫する
骨盤の間には総腸骨動静脈や外腸骨動静脈など下半身に血液を行き来させるための太い血管が通っているので骨盤にゆがみがあることで血管が圧迫され下半身への循環が阻害されてしまいます。
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心臓のポンプ作用と、重力の関係で下半身に血液を送り出すことは簡単ですよね。
ですが逆に下半身から心臓へと送り返すときは重力に逆らう形になるのでただでさえ戻り辛く、筋肉の動きも助けとなってようやく心臓へと送り返すことができています。
そのためデスクワークで座ったままだと筋肉を使わないので、心臓からどんどん血液は送られてくるのに対し下半身から送り返すポンプは動いてないため循環が滞り、滞った循環をスムーズに行えるように血中の余計な水分などを間質液としておいていく事で取り戻そうとします。
こうした骨盤のゆがみや循環不良や水分を溜め込んでしまう条件が重なってしまうことでむくみやすくなり、慢性化へとつながってしまうんですね。
まとめ
「むくむ」とは体にどんなことが起こっているか、またどんな条件や環境でなってしまうのか、お分かりいただけたでしょうか?
何が引き金になっているか知ることで、自分の生活習慣の中で気をつけないといけないことや思い当たる事がいろいろでてきたかと思います。
原因を探し、突き止めるって大事ですからね♪