寒くなるとひどくなる肩こりに悩まされるあなたに!目から鱗の原因と対策
もう何年付き合っているかわからない慢性的な肩こり。ただでさえ何かを背負ってるんじゃないか?という程重たいのに冬の寒い時期になると更に石のようにがちがちになって凝りだけではなく痛みも増してくる方も多いですよね。
寒い時期は風邪や怪我など体を壊しやすいのに、仕事や飲み会などやるべきことは盛り沢山で体を休める余裕もないですよね。どうして寒い時期になると肩が石のように固くなるのでしょうか?その原因と対策についてお話していきます。
「寒さ」が招く体への影響
◎体の硬直
寒さで肩をすくめて体を縮こまらせますよね。この無意識の行動ちゃんと理由があって、実は筋肉を緊張させて体温を上げようとする本能的な行動です。この状態が長く続くことで慢性疲労になり筋肉の硬直が始まります。
◎循環
人の体は、血液やその他の体液が体中を滞りなく循環することで老廃物や疲労物質を処理したり、筋肉や内臓に栄養を運んだりして、健康な状態を保っています。循環は体の回復に非常に重要ということですね。そんな健康の肝である血液が通る血管ですが、温めると緩み、冷やすと収縮する性質があるのです。
寒い場所にさらされ冷やされた体はどうなるでしょうか?血管は収縮し循環が滞ってしまいます。すると筋肉に栄養が行き渡らなくなり疲労物質や老廃物は上手く処理できず体内に溜まっていきます。
栄養も受け取れず疲労物質は溜まったままの筋肉はどんどん固くなり、コリや痛みを感じるようになります。
このように寒さによって体が冷えることでこんなにもよくない影響があるんですね。
神経を圧迫
コリだけでなくひどい痛みやしびれを伴う場合、神経を圧迫している可能性があります。
私たちの体全身に張り巡らされている痛みなどを伝える末梢神経に「皮神経」と呼ばれる神経があります。この神経、体の内部から筋肉の間を通って伸びていて筋肉の状態に非常に影響をうけやすいです
ただでさえ細くて狭い筋肉と筋肉の隙間を絶妙に通っている皮神経。それなのに寒さによって筋肉が縮んで固くなると皮神経は挟まれてしまい圧迫され傷ついてしまいます。
もともと痛みなどの刺激を伝えている神経自体が傷つくことで、そこから更に痛みなどの刺激が起こり「痛み」やひどいときは「しびれ」が起こってしまうのです。
温めることが第一!
肩にのコリや痛みから早く解放されたいですよね。マッサージしたりもみほぐしたりしたら気持ちがいいしなんか効果がある感じがします。肩こりに効くストレッチや体操ももちろんありますが、体が冷えて循環が滞ったままであれば一時的によくなったとしてもまたすぐに繰り返してしまいます。
ですので、まずはしっかり湯船に浸かったり、体を動かして体を温めて血液の循環をよくしてあげて、あなたの筋肉がいつも通りに働ける環境を作りましょう。就寝時も冷えないように湯たんぽや腹巻などで工夫してみてはいかがでしょうか。
◎飲み物にも注意
また飲み物には体を冷やすものと温めるものがあります。
あまり知られていませんが温かい土地で育ったものは体を冷やし、寒い土地で育ったものは温める作用があります。
緑茶やコーヒーなどは温かい土地で育っているので体を冷やします。HOTだと温まりそうなイメージが強く、寒くなると積極的に飲んでいる方も多いですが実は体を冷やしていたんです。ほかには牛乳やビール、焼酎なども体を冷やすので飲みすぎる方は少し控えましょう。
紅茶やウーロン茶など発行したお茶や「ポリフェノール」による血管拡張作用があるココア、そのほかしょうが湯や赤ワイン、日本酒などは体を温めてくれるので、寒いなあと思ったときは体を温めてくれる飲み物をおすすめします。
◎疲労回復に効果的な食べ物
コリに効くといわれているのが疲労物質である乳酸の分解を高めてくれるクエン酸です。レモンやみかんなどのかんきつ類や梅干しなどすっぱい食べ物に豊富にふくまれて、疲労回復だけでなく血流改善や美肌効果なども期待されているんですよ。
また疲労回復にもってこいなのが鳥のムネ肉!
渡り鳥って冬を乗り越えるために大移動するのですが、その距離約1万キロといわれています。そんな長距離を休まずに飛び続ける体力のもとになっている成分が「イミダペプチド」これが鳥のムネに含まれているので渡り鳥って疲れ知らずなんですね。
この「イミダペプチド」ですが、魚類や鳥類を含めた動物の筋肉、特に、渡り鳥の羽を動かす筋肉や、常に泳ぎ続けているマグロの尾びれなどにも含まれています。
まとめ
慢性的なものもそうですが、寒い冬に急激にひどくなる肩こりは寒さで体が硬直し、循環が滞ることで筋肉も硬くなって、疲労も溜まり続けることが原因なので肩を揉み解すだけではその場しのぎにしかなりません。
口にする飲み物や日常生活の少しの工夫で体の外側からだけではなく内側からも温めて悪化しない体を目指していきましょう!